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春高2025

「勇住邁進〜春高の舞台、臆することなく一心に突き進め!!〜」敬愛学園高校(後編)

  • 高校生
  • 2021.01.03

「自信作。良いチームになってきました」

上原監督自慢のチームで目指すは日本一の座

いつもと違う年だからこそ、結束力が強くなった部分もある。

上原監督は、今年のチームを「自信作。良いチームになってきました」と笑顔で語る。

「一言で言えば阿吽(あうん)ですね。長くチームを組んでいるからオプションが多くて、対応力がある。それは2年生が入った時に、違和感を感じるほどです。例えるならウチは零細企業、だけど一流企業にも負けないくらい良くなってきました。(笑) 春高は特有の雰囲気がある高校生にとって憧れの舞台。そこで戦う3年生の背中を1、2年生に見せてほしい。よくあのコートには魔物がいるなんて言うけれど、神様もいる。今年はどのチームも場数が足りない。だからこそ未知数、チャンスがあります」

上原監督をして「自信作」と言わしめる今年のチーム。その力を存分に発揮してほしい

取材をした鈴木キャプテン、大木、齊木に加え、小栗 優、永井智佳、芝﨑くるみ、袋 日星、工藤唯夢、櫻井聖綾、黒田あかり、山﨑瑠奈、杉本真唯、3年生12名がチームを引っ張る

もちろん、選手たちが春高に賭ける思いもひとしおだ。

鈴木キャプテンは、春高への抱負について「チームとしての最後の大会なので、3年生がしっかり意地を見せたい。まだ県大会しか経験していない1、2年生に、全国大会でのプレーでしっかり見せることが、自分たちの役目でもあると思っています。まずは自分たちのプレーを焦らずやること。コンビバレーをしっかり組んで、日本一を目指します」と語ってくれた。

チームのキーマンとも言える大木は「悔しい思いをしてきたことのほうが多かったので、最後の大会では悔いの残らないように戦いたいです。それと春高で戦えるのは、3年間支えてくれた方がいるから。ずっと見守ってくれた先生や家族に感謝しつつ、日本一を目指して戦いたいと思います」とコメント。齊木まつ莉は「マネージャー業も継続しつつ、戦うチームのデータを取って勝ちにつながるようにやっていきたいです。そしてプレー面でも、ユニフォームを着させてもらっているので、努力をして、今まで支えてくださった方々に感謝を伝えられるようなプレーができるように、しっかり準備をしていきたいと思います」と語っている。

左から齊木、鈴木、大木。どんな性格か聞くと齊木に関しては「面倒見が良くて、初対面でも大丈夫」、鈴木に関しては「メリハリがある。周りをよく見ている」、大木に関しては「世話好きで流行に敏感」とのこと

目標とする「日本一」。そのためにも、大会までにできる限りの努力をしてチーム力を上げていく。だが、選手たちが戦うのは、自分たちや相手チームばかりではない。新型コロナウイルスという見えない脅威とも戦っている。

「できれば、全チームが無事に参加すること。すべてのチームが、しっかり勝負ができることを願いたい。そのためにも、感染症対策でもできる限りのことをやりたいと思います」と上原監督。

今回の春高では、無観客であることはもちろん、会場入りできるのは18選手のみ。試合後は即座に退場しなければならない。大会として最大限の対策を練ったからこそだが、仲間とともに代表権を勝ち取ったのに、会場にも行かれない選手たちがいることも忘れてはならない。だからこそ、監督や選手は“1、2年生に、全国大会でのプレーでしっかり見せたい”と思っているのだ。

上原監督(写真左端)、釜井コーチ(写真右下)を中心に固い絆で結ばれているチーム

チームのモットーは「勇住邁進」(臆することなく一心に突き進む)。

敬愛学園高は、光り輝くオレンジコートでその姿を見せてくれるはずだ。


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