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春高ベスト16・敬愛学園高「支えてくれた方々への感謝」〜最終編〜

大会ベスト16という成績

やり切ったという思いと共に残る割り切れない思い

 

取材させていただいたのは1月下旬。「春の高校バレー」が終わって、約半月というタイミングだ。掛け声がこだまする体育館に入ると、オレンジコートで戦った3年生たちが、新チームの練習を手伝う姿があった。

 

今年度最初で最後の全国大会、敬愛学園高は3回戦・東九州龍谷戦に敗れて、ベスト16で幕を閉じた。「3年生にとっては最後、白黒付けられてよかったと思います。やり切った感じはありますね。個人的には、ホッとしたという気持ちもある。けれど、モヤモヤ感もあります」、そう本音を語ってくれたのは、上原典人監督だ。センターコートを、頂点を、目指して練習を頑張ってきたのだから、悔いがないといったらウソになるだろう。とはいえ、今大会に限っては、まず無事に試合ができたことにホッとしているのも事実。監督と共にチームを指導してきた釜井涼子コーチも、「無事春高が終わってホッとしたというのが正直な気持ちです」と明かしてくれた。

 

緊急事態宣言が発出という情報

選手たちは不安を抱えたまま大会の開幕を迎えた

 

大会直前、緊急事態宣言が発出されると報道されたことが、大会の緊張感をさらに高めることになった。本当に大会はできるのか? 試合をやらせてもらえるのか? 選手たちは不安を抱えた中で大会を迎えることになる。

「入場口からして、(検温など)異様な光景でしたし、ベンチでは立ち上がってはいけない。ウォームアップゾーンにいてはいけない。声を出してはいけない。応援は拍手だけという規定もあった。そんな中でも、春高の雰囲気というのは、やはりいいものだなと思いましたね。選手たちも、同様に華々しい舞台だと感じたようです。運営側は、相当なご苦労があったはず。大会をやっていただいてありがたいというのが率直な感想です」と語った上原監督。試合前、選手たちに伝えたのは、“楽しんでやりなさい”という言葉だった。

 

 

 

1回戦は、坂出商とメインアリーナで対戦した。開始直後に、連続失点を許すなど、出だしは今ひとつだったものの、立て直して25-17、25-15とストレート勝ち。

続く2回戦・広島桜が丘戦は、サブアリーナで行われた。今大会は無観客で開催され、体育館に入れる人数も1チーム18名に限定された。ベンチで声を出して応援してはいけないという規定もあるから、なおさらコート上は、いつもと異なり、監督からの指示が聞こえる状態だった。「水を打ったような静けさ」(上原監督)の中での試合。広さも異なるし、距離感も変わる。そんなことが、敬愛学園高のリズムを崩したのかもしれない。試合開始から連続失点で0-7とリードされてしまった。

しかし、ここを切り抜けて25-21、25-21とストレートで退けることになる。「不思議と負けるとは思わなかった」と振り返ったのは釜井コーチだ。上原監督は、「無観客がいい方に働いたと思います。普通、あれだけ走られたら勢いに飲まれて終わる。練習試合みたいな雰囲気の中で、確認しながらプレーできたので選手たちは徐々に集中力が高まっていきましたね」と振り返っている。

 

 

 

 

勝ったことはうれしい。ただ、ゲームの序盤に関しては気になっていた。だから、次戦に向けて、「出だしで苦しむと、東龍(東九州龍谷)みたいなチームでは、より苦しくなる。相手に余裕を持たせると一気にやられちゃうよ」と選手たちに伝えた。しかし、その心配は現実のものになってしまった。

第1セット、1-6とリードを許してしまうと、ポイントは取れても、なかなかブレークはできず。25-15、25-14で敗れてしまった。

「得点はできるけれど、効果的には重ねられない。点数ほど悪くなかったけれど、結果はああなってしまった。詰めきれなかった部分もあります」と上原監督。

年末の新型コロナウイルスの状況もあり、予定していた練習試合を全てキャンセルして感染リスクを最大限考慮しながらチーム練習のみで調整をした。ゲームの展開や苦しい時に1点を取る練習が足りなかった。

 

 

 

 

 

【関連記事】「コロナ禍の中、さらに深めたチームの絆」〜敬愛学園高校(前編)〜

「勇住邁進〜春高の舞台、臆することなく一心に突き進め!!〜」敬愛学園高校(後編)

 

 

保護者はもちろん

応援してくれる方のためにも最後まで前を向いてあきらめずに戦った

 

<ベスト16という結果を残した3年生に点数をつけるなら?>と聞いてみた。

「3年生は、80点くらいの出来ではないですかね。100点を取ってしまったらおしまい。残りの20点というのを、残りの高校生活をどう送るのか、そして、その先で見つけてほしい。まずは、胸を張って卒業してほしいですね。今年度、キャプテンの鈴木(杏梨)は長戸路賞(高校の理事長賞)を、セッターの櫻井は千葉県知事賞をいただくことになりました。昨年もバレーボール部の生徒が長戸路賞をいただいたのですが、学校の中でも模範生となっているということ。うれしい話です」、そう上原監督は答えている。

 

さて、今回の春の高校バレーでの目標の一つが、後輩たちにどんな背中を見せられるか? というものだった。その点についても、上原監督は目を細めて語っている。

「自分だけの春高ではなく、保護者はもちろん、応援してくれる方のためにも、最後まで前を向いてあきらめずに戦うということができていた。普通なら悲壮感とかも見えるんでしょうけれど、そういったものがなかった。あの子たちは、(今年度)最初で最後の全国大会というのを楽しもうと決めていたので、そういう想いが表情にも出ていたんでしょうね。暗いニュースが多い中で、『楽しませてもらった』『勇気をもらった』など多くの反応をいただきましたね」。

さらに、今大会、選手たちはあることを実感したという。それは【基本の重要性】だ。

「今回は、就実が優勝しましたが、誰でもできることが正確だということを、選手たちは感じていた。ちゃんと形にならないとポイントにならない。ちょっとでも崩れたら相手は拾う。当たり前のこと、体に近いボールを正確に返すだとか、しっかり打ち切るとか、そういったことを肌身で感じていた。東龍にしてもそうですね。決定打は気にしない。それよりも、もっとちゃんと難しくないボールを正確に拾う。その精度なんですよ」(上原監督)。肌身で感じた大事なこと、それは新チームに受け継がれることになる。

 

 

新型コロナウイルスの影響で、描いていたものとは違う1年間を送ってきている3年生たちに向けて、先生からのメッセージを聞いてみた。

 

釜井涼子コーチ

「ありがとう。勝ってくれたことももちろんですが、12人が一人一人自分の役割を全うしてくれました。ちゃんと下級生のことも見て、やってくれていたりというところも、本当にありがとう。上原先生も自立という言葉をよく使っていますが、自分で考え動くということを実践していってください」

 

 

 

 

上原典人監督

「『めげない、ブレない、あきらめない』。『ピンチはチャンス』とよく言っていましたが、苦しい中で自分を律してやれるということが大事です。これから先、もっと苦しいこともあると思いますが、今回の経験は間違いなく活きるはずです。苦しい時に、歯を食いしばって、どれだけ前を向けるか。今回経験したことを活かして、素晴らしい女性、素晴らしい大人になってください。今回、身近な人の支えをいつも以上に感じたと思います。今度は、色々な形で恩返しをしていってほしいと思います」

 

 

 

敬愛学園高校

女子バレーボール部3年生アンケート

 

春の高校バレーで、最後まであきらめることなく戦った3年生にアンケートを実施! 

12名はどんなことを考えていたのだろうか?!

 

 

【鈴木杏梨】

<春の高校バレーの感想>

まず大変厳しいコロナ渦の中、開催を決意してくださって、主催者の方々に感謝しかありません。無観客など例年とは違う中での試合でしたが、やはり東京体育館のオレンジコートでのプレーは特別な感情が湧いてきました。目標であった“日本一”には届きませんでしたが、最後まで、全員で全力で挑めた事は一生の思い出です。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

今まで積み重ねてきたものが、出し切れずに終わってしまうのかと不安は気持ちでしたが、“勝ちたい”とか“すべて出す”っていう前向きな感情の方が大きかったです。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

今まで辛かったことや、苦しかったことを乗り越えてこられたのは、仲間の支えがあったからであって、仲間がいなければ、ここまで来られていなかったなと強く感じています。そして、保護者の皆様、周りで応援して下さる方々の支えがあったからこそ、ここまで勝ち進めたと思います。私にとって、高校生活が人生の中で一番の思い出、そして財産になると思います。それほど敬愛学園が大好きだし、仲間や先生方が大好きです。

 

<一番の思い出>

自粛期間中が一番の思い出です。こんなにも長時間、バレーボールと離れて、毎日会っていた仲間とも会えずに過ごした日々は初めてで、とても不思議な感覚でした、練習が再開して仲間と一緒にプレーができた時のうれしさは忘れられません。

 

<下級生に伝えたいこと>

あの時「こうすればよかった」とか「こうしておけば」といった後悔だけはしてほしくないです。挑戦や発言することを恐れずに、前を向いて進んでいってほしいです。また、大会を通じて周りの方々の支えを強く感じたと思います。感謝の気持ちを忘れずに自分たちが成し遂げられなかった「日本一」を成し遂げてほしいです。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

高校3年間、楽しいこと、苦しいこと、辛いこと、色々なことがありましたが、こんなにも充実した時間を送れたのは、先生方のおかげです。バレーボールに対して、深く追求している姿はとても尊敬しています。敬愛学園で先生方と出会い、バレーボールをすることができて、本当に幸せ者だと思います。大学でもバレーボールに向き合い、良い報告できるように頑張ります。

 

 

【齊木まつり】

<春の高校バレーの感想>

コロナ禍の中で、全国大会が開催されたことが単純にうれしかったです。実際、会場に行って思ったことは、私たちが気持ちよく試合ができるように、たくさんの人が感染対策を行っていて、この状況の中で大会が開催されることは当たり前ではないと実感しました。改めて関係者の方々には感謝をしなければならないといけないと感じました。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

とても不安でした、もしかしたら中止になることもありえるのではないかととても怖くなりました。ですが、目の前の試合に集中しようという思いの方が強く、チーム全員で乗り越えることしか頭になかったです。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

私はプレーヤー兼マネージャーという立場で、この1年間を過ごしてきました。悩むことも辛いこともたくさんありましたが、最後に東龍と戦えたこと、そこまで連れてきてくれた先生方、チームのみんなに感謝しています。自分の分まで、最後まで戦い抜いてくれたこと、私は忘れません。

 

<一番の思い出>

新人戦(1年生)の時、準決勝でユニフォームを着させてもらい、ピンチサーバーで出させてもらいました。そこで、3点分相手を崩すことができ、コートから出た時に先生にハイタッチしてもらえたことです。

 

<下級生に伝えたいこと>

今まで頼りない3年生に付いてきてくれて、ありがとう。春高は最高の舞台です。来年も再来年も春高という夢の舞台で私たち以上に輝き、先生方にメダルをかけてあげてください。応援しています。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

今までありがとございました。生徒一人一人を見て、ここまで大切に育ててくれて、感謝の想いしかありません。春高でも私を信じ、コートに出してくれました。先生方のお陰で忘れられない3年間になりました。あと、4年間よろしくお願いします。

 

 

 

【大木春香】

<春の高校バレーの感想>

まず、春高に出場できたことがうれしかったです。印象に残った試合は、広島桜が丘戦です。お互い苦しい状況で接戦の中、戦い抜くことができました。あの時の試合は今でも鮮明に憶えています。また、私がこの春高の舞台でプレーをすることができたのは、遠くで3年間支えてくれた家族のおかげです。応援に来られない中、家族の想いを感じ、全力で仲間と戦うことができました。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

日本一を目指して3年間努力してきたことが、すべて水の泡になってしまうのではないかと思い、正直不安でした。しかし、私たちにとっては最後の大会を、「笑顔でやる」「勝ちにこだわる」「今までの想いをすべて出し切る」という想いのほうが強かったです。世界的に厳しい状況の中、このような大会を開催してくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

正直辛いことばかりの3年間でした。しかし、ここまで来ることができたのは、私をいつも支えてくれるチームメイトに出会えたことが大きいです。春高予選で3年生12人全員がコートに立ち、優勝できました。このメンバーと出会えていなければ、今の私は決して存在してないと思います。ケンカした日、泣いた日、全員で勝利を分かち合った日、毎日が私にとって印象深いです。それほど敬愛学園が好きだったし、上原先生、釜井先生の下でバレーボールができたことが最高の思い出です。

 

<一番の思い出>

3年間、たくさんの思い出がありますが、私の中では自粛期間中のZoomでのトレーニングです。自粛期間中はバレーボールができず、仲間とも会うことができませんでした。私たちはZoomを使い、お互いにトレーニングを見て、指摘し合い、意識を高め合いました。今までにない経験だったのですごく印象に残っています。

 

<下級生に伝えたいこと>

コロナ渦で不安になることが多いと思います。今はマイナスにではなく、プラスに考えて練習に取り組んでほしいです。また、今回の春高を通してそれぞれ感じる想いがあったと思います。その想いを練習や大会でぶつけ、私たちが叶えられなかった「日本一」を目指して頑張ってください。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

今まで、3年間ありがとうございました。私は先生が思っているようなプレーが全然できず、何度も迷惑をかけてしまいました。それでも私を信じ、最後春高の舞台でコートに立たせてくださったことは本当に感謝しています。敬愛学園で先生方と出会い、バレーボールをすることができてとても幸せでした。大学4年間もよろしくお願いします。

 

 

【袋 日星】

<春の高校バレーの感想>

まず、大会を運営してくださった皆様に心から感謝しています。無観客という異質な雰囲気でしたが、この華やかな舞台で輝き、家族や支えてくださった方々に感動や笑顔を与えることができて本当に良かったです。そしてコートに立った時、改めて「この仲間と3年間頑張ることができてよかった」と心の底から思いました。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

「途中で幕が閉じ、3年間頑張ってきたことを出し切れずに終わってしまったどうしよう」と色々な想いを巡らせていました。ですが、今、自分たちができることを考え、全員が感染対策を徹底し、万全な状態で一戦一戦戦えたので良かったです。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

3年間、誰よりも怒られ、辛い日々でしたが、「支えてくれる家族や仲間のために頑張らなきゃ」と思い、乗り越えることができました。苦労した分、得たものも多いし、結果が出た時は人一倍うれしかったです。そして、技術面だけでなく、人間性も高めることができ、今振り返るとバレーをしている毎日が充実して幸せだったと感じます。

 

<一番の思い出>

1年生の時に、1日中1人で直上オーバー1,000回をやり続けていたことが思い出です。何セットもやり続け、首が座らなくなるまで練習しました。ですが、乗り越えたからこそ以前よりもバレーが楽しく、やりがいを感じています。今では誰よりも負けないぐらいのパス力に自信があります。

 

<下級生に伝えたいこと>

来年も春高に出場し、今年以上の結果を出して全国に敬愛の名を残してほしいです。オレンジコートに立ってプレーすると辛かったことが忘れるほど楽しいです。今、バレーボールができていることに感謝しながら、自分のためはもちろん、仲間や支えてくれている方々のために頑張ることで、もっとプレーも生活も変わってくると思います。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

3年間の熱いご指導、本当にありがとうございました。先生方にご指導していただいたことは、人生の宝物となりました。ここまで私を成長させていただき本当に感謝しています。数多くの全国大会を経験し、一緒に戦えたことが何よりもうれしいです。中身の濃い充実した高校バレー生活にできたのは、家族や皆様のお陰です。本当にありがとうございました。

 

 

 

【柴﨑くるみ】

<春の高校バレーの感想>

日本一を目指し毎日練習していたので、3回戦で負けてしまったのは悔しかったですが、憧れの春高という舞台に立ち、全員バレーで戦えたことをとてもうれしく思いました。当たり前ではない今にバレーボールができたことや支えてくれた両親をはじめ、たくさんの方々に感謝しています。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

今年1年間の自分たちの見せ場が、またなくなってしまうのではないかと不安な気持ちがありましたが、最後までプレーできたのでとても安心しました。大会を運営してくださった方々に感謝しています。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

辛いこともあり、楽しいことばかりではなかったですが、終わってみると3年間とてもあっという間でした。プレー面や精神面でも成長することができ、チームメイトにも恵まれて敬愛学園でなければ、このような経験はできていなかったと思います。バレー漬けの3年間は私にとって宝物であり幸せな毎日でした。

 

<一番の思い出>

練習ができていなかった自粛期間の時に、全員でダンス動画やモチベーション動画を作ったことが一番の思い出です。それまで不安な気持ちがありましたが、動画を作ったことであきらめてはいけないという気持ちが高まりました。上下や横のつながりが強くなり、仲間の存在の大きさを改めて実感しました。

 

<下級生に伝えたいこと>

常に自分たちのためにサポートをしてくれてありがとうございました。1、2年生がいなければ、戦えていませんでした。来年も春高に出場をして今年以上の結果を残してほしいです。辛いこともあると思いますが、先生、仲間を信じ常に「勇往邁進」を胸に頑張ってください。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

3年間ご指導いただき、ありがとうございました。1人1人を見て指導してくださる先生方のおかげで成長することができました。練習は絶対にウソをつかないことや人間性の大切さなど学んだ事が多くありました。3年間での経験を活かし、「心は熱く頭は冷静に」という先生の言葉をモットーに大学でも頑張ります。

 

 

【永井知佳】

<春の高校バレーの感想>

待ち焦がれていたオレンジコートに立てたことがとてもうれしかったです。3回戦の東龍戦では、日本一を経験しているチームの安定感と精神的な強さが感じられました。そういうチームと春高で戦ったということを1つのキャリアとして、これからも上を目指していくためのステップにしていきたいと思います。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

自分たちは緊急事態宣言が出た日に負けてしまったけれど、その後もなんとか最後まで大会をやり遂げてほしいと思っていました。このような状況の中で最後までやり切る事は本当に大変な事なんだと感じました。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

3年間という短い期間でも一つのことをやり遂げることができたというのは、これから生きていく上で自信にもなると思うので続けてよかったです。たくさんの人に支えられて、ここまでこられたので家族や先生方に感謝を伝えたいです。

 

<一番の思い出>

昨年の夏休みに、これまでにないくらい自分がコートの中で責任を果たせずにいて、追い込まれてしまった時のことです。バレーをやりたいくたいと思う日も多かったけど、同級生から励ましの言葉をもらったり、一緒に練習に付き合ってもらうことで自分の考え方も変わり、プレーもレベルアップさせることができた。

 

<下級生に伝えたいこと>

練習で苦しんだ分、本番で楽しく試合をすることができると自分が感じること。先生に言われなくても自分で自ら自分を追い込んだりもがいたりして厳しさを追求してほしい。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

敬愛学園に入学して上原先生と釜井先生にたくさんの指導を受け、気付かされたことが数え切れないほどありました。本当にありがとうございました。私は系列校の敬愛大学に進むのでこれから先もお世話になります。よろしくお願いします。

 

 

 

【櫻井聖綾】

<春の高校バレーの感想>

今年は異例の状況の中、私たちが県の代表として春高の舞台、オレンジコートで試合ができたことは、皆が経験できることではありません。入場口から緊張したことや相手の声が聞こえる試合、観客がいない東京体育館の景色など今でも甦ってきます。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

その時は、試合だけはやらせてほしいと思いました。でも緊急事態の中、大会を行うということはとても難しいことだったと思います。なので、大会ができたということに改めてたくさんの方々に感謝しています。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

3年間、たくさん辛いことも楽しいことも悩んだこともありました。でも、私がこうして最後に笑顔で戦うことができたのは、たくさんの人に支えてもらったおかげです、先生方、先輩、家族などの支えがあったから3年間、頑張ることができました。また、一緒に頑張ってきた仲間に一番お礼を伝えたいです。このメンバーで日本一を目指してきた日々はいい思い出です。

 

<一番の思い出>

一昨年のインターハイで桜島が噴火し、鹿児島空港に1泊したことです、空港でみんなで雑魚寝をして過ごした一夜は忘れられません。

 

<下級生に伝えたいこと>

今までたくさんサポートをしてくれてありがとう。大会ほど楽しいものはありません。練習でたくさん壁にぶつかると思いますが、大会でたくさん笑顔になってください。そして私たちの結果より上に、先生方を連れていってあげてください。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

3年間ありがとうございました。表現をまったくしてこなかった私は、敬愛学園に入って変わることができました。先生方が熱い指導をしてくださったおかげです。ここで学んだ事は、プレーはもちろんですがプレー以外にもたくさんあります。この経験は忘れません。

 

 

【山﨑瑠奈】

<春の高校バレーの感想>

今年は新型コロナウイルスの影響で大会が行えず、悔しい思いをしました。しかし、そのことからバレーボールができることは当たり前ではなかったことに気づくことができました。私たちを支えてくださっている人のためにプレーで感謝の気持ちを届けようと思い、大会に臨みました。目標だったセンターコートには立てなかったけれど、春高の舞台で終えられたことに達成感も感じました。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

春高が中止になってしまわないか、不安な気持ちもありましたが、最初で最後の全国大会に勝ちたいという思いの方が強く、目の前の相手に集中することができました。私たちが試合に集中できるように、万全な感染症対策をした中で大会を行ってくれた大会関係者の方に感謝しています。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

辛いことや苦しいこともありましたが、そのこと以上に大会で点を決めたり、勝った瞬間の喜びは大きく、3年間やってきたことはムダではなかったと思えました。そして、どんな時も3年間支えてくれた両親に感謝したいです。

 

<一番の思い出>

春高千葉予選の決勝戦で3年生12人全員が試合に出て、優勝することができたことです。一人一人のプレーの良さが出せていたと思います。そして何よりも23人全員で勝つことができた喜びが大きかったです。

 

<下級生に伝えたいこと>

3年生主体のチーム作りの中で、プレーしやすいようにサポートしてくれてありがとうございました。毎日の練習で積み重ねて身についた技術は、大会のプレーの中で自然と出ると思うので、日々の練習を頑張ってほしいです。そして、私たちがかなえられなかったセンターコートに必ず立ってください。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

3年間指導してくださり、ありがとうございました。敬愛学園で学んだことは大切な経験になりました。学んだ事を活かして立派な管理栄養士になりたいと思います。

 

 

【工藤唯夢】

<春の高校バレーの感想>

まず、たくさんの方々のご声援のおかげで春高が無事開催できたことに感謝しています。私たちが戦ったどの試合も印象深く最初から最後まで全員が笑顔でプレーできたと思います。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

大会に出場するチームだけでなく、多くの大会関係者の方々がさまざまなリスクを背負っている中で、春高が開催されているということを心に留め、今まで以上に感謝の気持ちをもってプレーしなければいけないと思いました。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

3年間、仕事が忙しい中、毎日朝早くからお弁当を作ってくれたり、家から駅までの送り迎えや部活の中で相談に乗ってもらったりと、父、母には非常に感謝しています。

 

<一番の思い出>

自粛期間に、1つの曲に対して1人1人が踊ったダンス動画を組み合わせて1つの動画を作ったこと。仲間に会えない不安や寂しい気持ちになっていた時に、その動画を見て毎回元気をもらっていました。

 

<下級生に伝えたいこと>

これからたくさん辛いことや逃げたいと思うことがあっても、1人1人が仲間のために行動すれば必ず結果はついてくると思うので、来年は先生をセンターコートに連れていってあげてください!

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

3年間、熱いご指導ありがとうございました。春高でのセンターコートという目標は達成できませんでしたが、試合で最後の最後まで自分たちに声をかけてくださりありがとうございました。大学では、さらなる高みを目指して頑張ります。

 

 

【杉本真唯】

<春の高校バレーの感想>

坂出商戦の2セット目、最後の1点を決めることができたことです。その時、3年間、敬愛学園でやってきてよかったと思えたし、辛かったことも全部忘れられるくらい楽しい試合でした。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

いつ緊急事態宣言が出てもおかしくない状況の中での大会だったので、発令されたときは、驚きはしませんでした。いつもとは違う形でも高校生活最後の全国大会を開催してくださった方々には感謝しています。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

3年間、ケガをたくさんしたり、立場の面でたくさん悩んで同級生の仲間ともたくさんぶつかって、時には涙を流して本音を話し合ったりしたけれど、最後の春高という大舞台でコートに立って自分が点数を決めた時に、みんなが喜んでくれて、その笑顔を見たらやってきてよかったなと心から思いました。

 

<一番の思い出>

校内合宿での夜の自主練です。今年度はコロナの影響で合宿ができなかったけれど、1、2年生のころはよく同級生と夜に体育館で練習したり、時にはバレー以外の話をしながら遊んだりして過ごしていました。そういった時間も今となってはいい思い出です。

 

<下級生に伝えたいこと>

今は大変なことや悩むこともあると思うけど、来年また春高という大舞台に戻ってきて目標としている“日本一”を獲ってほしいです。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

3年間、最後まで一人一人を見て、育ててくださりありがとうございました。最後の春高という大舞台でコートに立って点を決めることができて、3年間の辛かったことや、悩んだりしたこと全部吹っ飛ぶくらいうれしかったです、高校で学んだことを大学でしっかり活かせるように頑張ります。

 

 

【黒田あかり】

<春の高校バレーの感想>

新型コロナウイルスが流行している中、最初で最後の全国大会。1回戦の坂出商や2回戦の広島桜が丘戦でお互いに打ち合う姿を見て、3年間で1番成長を感じられました。憧れのオレンジコートでプレーができて最高でした。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

新型コロナウイルスの感染予防に対して、さらに危機感を持たなければいけないと思いました。また、そんな中でも大会を中止にせず続けてくださる大会運営の方々に一層感謝して大会に挑みたいと思いました。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

3年間、部活を辞めずに頑張ってこられたのは、自分の力だけでなく毎日支え続けてくれた親のおかげでもあるので、これから少しずつ恩返ししていきたいと思います。

 

<一番の思い出>

毎年、年始めに学校近くの穴川神社にお参りして、学校に戻ってからグラウンドで1人1人抱負を叫んだことです。

 

<下級生に伝えたいこと>

常に相手がどのように自分の言葉や行動を捉えるのかを考えて謙虚になること、どんなに苦しい状況でも笑顔を忘れないで、と伝えたいです。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

3年間、釜井先生にはたくさん助けてもらい、上原先生にはバレーボールに対する新しい考え方を教わりました。上原先生のルールを最大限に活用しているバレーボールはとってもおもしろいと思うし、その考え方はとても尊敬しています。この3年間は一番バレーボールがおもしろいと思えた時間でしたし、一番自分が成長できたので感謝をお伝えしたいです。

 

 

 

【小栗 優】

<春の高校バレーの感想>

小学校の時からの夢だったオレンジコートで最高の仲間と試合をすることができてとてもうれしかったです。ここまで来られたのは、上原先生、釜井先生、両親をはじめ、たくさんの人の支えがあったからなので、感謝の気持ちをプレーで伝えることができてよかったです。

 

<大会中に緊急事態宣言が出た時の気持ち>

日本中が大変な時期に大会を開催することを決定してくれた関係者の判断を、ムダにしない試合をして少しでも日本を明るくしたいと思いました。

 

<3年間の部活を振り返っての感想>

うれしいことの何倍もつらいことがあったけど、それでも支えてくれる仲間がいるからここまで来られたと思います。特に永井、山﨑の2人には助けられました。この3年間で協力、団結の大切さ、一つのことに全員で進んでいく素晴らしさを学べました。

 

<一番の思い出>

小学5年生のときにバレーボールの世界に誘ってくれた、黒田と小中高ずっと同じチームでやりきれたこと。長く一緒にいたからこそたくさん怒られたりもしましたが、そのおかげで精神的にも攻撃面でも強くなったと思います。

 

<下級生に伝えたいこと>

私と永井がいなくなることで怒られ役を誰かやらないといけないですが、苦としてとらえず頑張ってほしいです。一番怒られた人は、最後の試合で絶対に100%の力を出すことができる!  特にミドルブロッカーの人達は頑張ってほしいです。

 

<上原先生・釜井先生へのメッセージ>

上原先生、釜井先生がいたから、私はここまで来られました。チームを第一に考え、熱血に指導する姿はとてもかっこよかったです。大学ではバレーボールはしませんが、高校で得た力を活かし、これからも頑張っていきたいと思います。JAXAに入り恩返しをします。

 


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