- PICKUP!
- 春高3連覇を目指す金蘭会高校に密着!
2014年度高校三冠達成。
2017年度、2018年度春高バレー2連覇の強豪
歴史は浅くとも、
近年で大躍進を遂げた強豪高
私は2007年から金蘭会高で指導をしていますが、当初は部員も少なく、まずは対外的に認められるように「勝つことよりも何事もマジメに取り組むチームを作ろう」という思いでいました。そうして全国大会に出場し、やがて勝つことができるようにもなったのですが、基本的には「バレーボールだけでなく、勉強面も含めて学校に様々なことで貢献できるようなチームや人間になってほしい」という思いに変わりはありません。それらはバレーボールをする上で生きていると感じます。
うれしいことに、高校を卒業してからも、実業団だけでなく大学などでバレーボールを続けている部員は多く、中には高校時代に試合に出られなかった選手がレギュラーで大活躍する、というケースも多々あります。高校で引退するのではなく、「もっともっとバレーボールがしたい」と思って頑張ってくれている姿は、私の手を離れても、自慢ですね。
自重でのトレーニング
- ●週に1回、主に月曜日はトレーニングや治療にあてる
- ●器具を用いたウエイトトレーニングは行わず、自重でのトレーニングを中心に実施
「守備」と
「つなぎ」の練習
- ●全国大会で優勝や好成績を残した代で見られる特徴
- ●どれだけ攻撃ができても、守備がよくなければ勝ち上がることはできない。その意識の元、練習ではレシーブやパスに取り組む
“やりすぎる”ことなく、
自主的に取り組むことを
- ●怪我をしてしまうまでのハードワークにならないように、“やり過ぎる”ことがない程度を指導者が見極めた上で、どれだけ鍛えることができるかを意識
ケガの予防と、
パフォーマンス向上の
ためのサポーター
どれだけ練習を頑張っても、ケガをしてしまっては元も子もありません。もう数十年前になりますが、私が以前の学校を指導していたころに、ちょうどザムストのサポーターが誕生しました。当時はネンザがもっとも多いケガでしたので、練習試合では「サポーターをつけないと試合に出させない!」なんて言っていましたね。それ以降は、サポーターを含めて商品が改良されて、ケガを予防できるものや、パフォーマンスがさらに上がるようなものが生まれました。そうしたものがあるということは、選手たちにとって幸せといえるでしょう。
選手たち自身が、
自分の体を
大事にすることが重要
様々なサポーターやギアがありますが、やはりケガの予防とパフォーマンス向上のために、自分の体のために「いいな」と感じたら、それらは最大限に活用するように部員たちには伝えています。それはケアも同様です。治療やアイシング、またギアを使うことで、もっともっと「自分の体を大事にしてほしい」という思いがあります。
やはり指導者側としては、ケガをしている選手を試合に出させることはできませんから。そうなった場合は、違う選手で頑張るしかほかありません。そうならないために、部員たち自身の、日頃からの意識が必要というわけです。
自分のコンディション
を主体的に整えようと
する意識
幸いなことに、チームには日本代表のアンダーエイジカテゴリー経験者がおり、彼女たちを見ているとケアの意識が非常に高いと感じます。アイシング一つをとっても、専用の道具を使用する姿などが見受けられます。また、練習前のアップや、練習後のストレッチも非常に時間をかけて取り組んでいます。
そうした意識の高い選手がいることで、周りも「自分のコンディションをしっかりと整えたい」と思うようになり、例えばチームのトレーナーにも自分からストレッチの方法などを聞きに行くといった意識が芽生えていますね。
選手たちのコメント