【カメラマンコラム】リベロがBクイック【世界バレー編】
- コラム
- 2018.09.12
普段はテニスコートとして使用されているフォロ・イタリコ
そう完全に外っす。見上げれば青い空、白い雲。 照りつけるイタリアの太陽。 最上段まで登った観客席ですが、すごい傾斜が付いていて、 階段上がるのちょっと怖いっす。 こういう時は秘技「後ろを振り返らない」を使って、前だけ見て登っていきます。 これは昼間撮った写真なので、コートにも太陽が降り注ぎますが、さすがにこの状態では眩しくてプレーできません。 試合が行われるのはコート上が客席スタンドの影に完全に覆われる頃、 19時30分の試合開始です。
それまで、会場の外に集まるファンを撮影するっす。 とにかくみんなイタリア国旗の赤、緑、白色の入ったグッズを持ってます。 国旗、フェイスペインティング、手書きのボード、レプリカユニフォーム。 そしてテンションが高い! カメラ向けるとほぼみんなにっこりピース!
会場で友達にフェイスペイティングをしてもらってる
写真を撮ってくれと子供たちが集まってきたっす。 「好きなイタリア代表の選手は?」と聞くと 10人近くの子供が一斉に「ザイツェフ!!」 圧倒的人気です。
めっちゃ元気に写真に写ってくれます
会場入り口最前列に並ぶ女の子とお父さんを撮ってると、 「トゥスカーニァから来たんだよ」 と教えてくれたっす。 皆さんは覚えてますか? 昨年、当時中央大在籍の大竹壱青選手、 今年は柳田貴洋選手が練習生として所属したチームがある町です。 僕のことを覚えていてくれて声を掛けてくれたのです。 思わず嬉しくなって 「僕は去年と今年、トゥスカーニァに撮影に行ったんだよ!」 「大竹選手は全日本のメンバーなんだ!」 「柳田貴洋選手のお兄さんは全日本のキャプテンなんだよ!」 と早口で伝えます。でも、この情報すでに知ってたみたい!
最前列にいたトゥスカーニァファンでもある親子
試合前の国歌斉唱は会場全体で大合唱、 試合が始まっても大きな歓声に包まれて試合が進んでいきます。 長いラリーの後にはスタンディングオベーションが起こり、 観客みんなで選手たちを讃えます。
とにかくアツく盛り上がるファンたち
屋外コートという環境もさることながら、 何より、集まったファンたちの熱量で会場が独特の雰囲気になっていたのだと思います。
というわけで世界バレー取材のこぼれ話を今後もお伝えしていくっす!