皆さん、こんにちはっす。
買ったジェラート3分で落っことしたカメラマンNっす。
悲しさより面白さが優ったので良かったです。
さて、今日はイタリアの会場の応援風景をお伝えしようと思います。今年はVリーグ各チームのホームゲーム色が強くなりますよね!イタリアではこんなことしてるよーとお伝えできればと。
まずは、この話題で重要な人物のご紹介です。
彼はジュゼッペといいます。すでにご存知の方も多いかと思います。石川祐希選手が昨シーズンまで在籍していた、イタリアセリエAのチーム、ラティーナのスタッフです。主に広報としてお仕事をしていますが、彼は試合のある日はコートMCとして会場を盛り上げています。今回の世界選手権ではイタリアのコートMCとして盛り上げ役を任されているそう。石川選手がチームにいたこともあり、日本語も使います。開幕戦の国歌斉唱時には「ツヅキマシテ、ニホンノ、コッカ、セイショウデス!」なんて言ってて驚きました。彼のインスタグラムには仕事の様子や選手との交流の写真なんかもたくさん載ってますんで、要チェックっす!というわけでジュゼッペの会場での盛り上げ方で面白かったのものをいくつかご紹介っす。
①3、2、1で選手登場
選手が会場に登場するタイミングではジュゼッペがカウントダウンを始めます。お客さんも一緒になって「10、9、8、7・・・」とカウントダウンして0になるとイタリア代表がザイツェフを先頭に駆け足で会場に入ってくるのです。その瞬間、会場は大歓声っす。
②スマホでワンダホー
アップを終わらせた選手は一度コートの外に出て、再度公式に入場してきますが、その際に会場が暗転します。すると観客の皆さん、すぐにスマホのライトをスイッチオン、そして左右にゆっくり振ります。会場中、ユラユラと白い光が揺れていて幻想的な光景が広がります。日本の室内スポーツ会場でやっているのを見た記憶もあるこのネタ、満員の会場が一斉に白い光で埋まると結構グッときます。お客さん自身が参加している気持ちになれるという点でも満足度が高そうっす。
③名前は僕で、苗字は君で
公式練習中に選手の紹介をジュゼッペがやっていきます。
ジュゼッペ:ナンバー5!オスマニーーーー!
観客:ユアントレーーーーナ!!!!
ジュゼッペ:ナンバー9!イヴァーーーーーン!
観客:ザイツェフ!!!!
といった具合に名前と苗字を分けてMCとお客さんで叫びます。これも観客の皆さんは参加している満足感と一緒に声を出すことでの一体感がありそうだなと思ったっす。
④DJの「アリーナ!!歌って!!」
会場の音楽を流すコートDJがいるのですが、流している音楽を時々ボリュームを下げて聞こえなくします。そうするとお客さんはその部分を大きな声で歌います。ライブなんかでアーティストがマイクを会場に向けて、観客席が大合唱、みたいなやつですね。イタリアでは定番なのか、もしくは有名な曲のサビのところだからなのか、スッとボリュームが下がってもすぐにみんな反応して大合唱となってました。これも歌声で一体感って感じっす。
という訳で、印象的だった応援風景をいくつか挙げてみました。試合中、ずっとジュゼッペが会場を盛り上げていますが、お客さんもどんどん乗っかってきます。この辺りは国民性もあるのだと思いますが、基本的にコールアンドレスポンスなものが多く、振られると応える関係性が出来上がっているようにも感じました。イタリアでは客席にカメラを向けるとすぐに笑顔向けてくれたり、ポーズをとってくれるのです。基本的に非常にノリが良いんですよね。何より、会場にいるだけで楽しいっす。撮影してても、気がつくと会場の音楽に合わせてリズムを取っていたりします。周りがそんなノリだから、自分もどんどん開放的になるんだと思います。競技が面白いのはもちろんですが、会場の雰囲気だけでも楽しめくなるのは、イタリアのすごいところです。
というわけで、ジュゼッペを始めとした会場の雰囲気をお伝えしてきました。ちなみに会場では今大会の公式マスコット、バリーくんも盛り上げています。日本のゆるキャラに比べると可愛さよりも、ちょっとキモカワよりな感じがしますが、一生懸命盛り上げてます。でも昨日はチャレンジシステムのカメラ倒して、スタッフさんに連行されちゃったっす。最後はそのシーンの写真でお別れっす。チャオっす!