みなさん、こんにちはっす。カメラマンNっす。イタリアのご飯が美味しくて、普段より食べ過ぎています。泊まっているところはキッチンがついているので、一緒に来ているカメラマンさんやライターさんの手料理もいただきつつ、着々とお腹に脂肪を蓄えています。会場でも美味しいものがあったのでそちらをご紹介です。
プールAのフィレンツェではイタリアチームもいるので、イタリアの試合がある日には毎試合満員となっています。会場入り口にはたくさんの屋台も出ていて、美味しそうな匂いが漂っています。お腹を空かせた僕も気になってフラフラと漂いながら物色してみます。
まず目に飛び込んで来たのはお肉!鉄板でソーセージやらパティやら、ジュウジュウと音を立てて焼かれています。パニーニ、ホットドッグに挟まれたお肉の香りに誘われた人たちでどのお店にも行列ができています。食べたいと思ったものの、並んでいると撮影の準備が遅れてしまいそうなので、こちらは断念・・・。
比較的空いているお店がありました。ナッツを飴で固めたお菓子やグミのお店です。試合は夜始まるので、先に晩ご飯を食べる人が多く、甘いものを売っているお店はまだ混んでいません。そこを物色していると、カメラマンNの甘いものセンサーにビビッと反応が!
そうクレープです!!カメラマンNは甘いものには目がない上にクレープは大好物!以前、テニスの撮影で行ったフランスではケーキ屋さんにクレープが売っていて毎日食べるほど。しかも、イタリアで有名なカカオクリーム、ヌッテラのクレープじゃないですか!子供の頃、晩ご飯を食べる前に甘いもの食べると怒られたものですが、僕は大人なので怒られずに食べることができます。良い子のみんなは真似しちゃダメだよ。というわけで、ヌッテラクレープに決定です!
ふくよかなイタリアンマンマに「ウノ、クレープ!」と元気に伝えます。このイタリアマンマに作ってもらえる食べ物は、全て美味しくなるのではないかと思える外見です。ザ・イタリアンマンマ。屋台のメニューにはないけど、パスタを作って欲しいっす。さて、イタリアンマンマは鉄板に生地を流しこみます。日本のクレープより色が白いですね。卵の量の違いでしょうか。プツプツと気泡が浮かび、しばらくするとくるっとひっくり返します。焦げ目は割としっかりつけるみたいですね。
そうすると、いよいよヌッテラのご登場です!味付けの主役がクレープの上へと降り立ちます。マンマの目も真剣。何と言っても主役ですからね。まんべんなくヌッテラを広げると、マンマはトッピングを聞いてきます。食感をより豊かにするため、ナッツを細かく砕いたものをチョイスして、できあがりです!
日本のようにくるくると紙に包むのではなく、三角に折ったらお皿の上へ舞い降ります。ココアパウダーとシュガーパウダーを振って、完成です!僕にお皿を差し出すマンマの笑顔をご覧ください!世の中に絶対はないと言いますが、この笑顔を見た瞬間、僕は「絶対」はあると思いました。絶対、このクレープは美味しい。
「絶対クレープ」を受け取った僕は、足早にプレスルームへ向かいます。入場ゲートでカメラバッグなど荷物のセキュリティーチェックに捕まります。手に持ったクレープを台に置くと、警備している警察のイタリアンナイスガイたちが、「これは没収だな」とか「これは俺のだ」と言ってきます。こういうコミュニケーションを取ってくれるイタリアの人たちが大好きですが、クレープを渡すことはできません。「ノー!これは僕のだ!」と叫びながら、どうにか死守してプレスルームにたどり着きました。
さあ、いよいよ試合開始(実食)です。途中で楽しい妨害にあったものの、まだホカホカです。いただきます!ナイフを入れます。あ、結構弾力があります!モチモチです!大きめの一口サイズに切り取ったらあとは頬張るだけです。もぐもぐ・・・あ、これはモチモチではありません!訂正します。モッチモチです!思っているよりモッチモチです!すぐに甘く濃いヌッテラの味が口に広がります。6人制バレーと思っていたら、突然コートにもう6人選手が入ってきて12人制バレーボールが始まった気分です。口の中が甘さで大混雑しています。美味しさのあまり表現が意味不明になってきました。
ナッツが食感をプラスしてくれています。試合の流れを変えてくれるグッドプレイヤーです。狙い通りの采配にカメラマンN監督はご満悦です。気がつくと、あっという間に試合が終了していました。監督は「狙い通りの采配に満足してる。選手たちは想像以上の実力を発揮してくれた。贅沢を言えば牛乳をベンチに入れていなかったことを後悔している。次戦に生かしたい。」とコメントしました。というわけで今回の試合は見事勝利を収めることができました。イタリアンマンマに感謝しつつ、ごちそうさまっす!