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春高2025

堺 MIZUNO ENERZY DAYを開催 山本智大らが限定ウェアで盛り上げる

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  • 2022.03.30

 

 3月26、27日に堺市立大浜体育館(大阪)にて行われたV1男子堺ブレイザーズ対ジェイテクトSTINGS戦は、ミズノサポーティングマッチ(MIZUNO ENERZY DAY)として開催。4月中旬に発売予定の新作シューズ「WAVE LIGHTNING Z7」の試し履きなど、多くの来場者でにぎわったイベントの模様をお届けする


ミズノ史上最高反発の
新作シューズをアピール


 この2日間、堺のベンチは黄色ではなく赤く染まった。千葉進也監督をはじめとしたスタッフ陣に加え、ベンチ外の選手たちもおそろいのピンクのTシャツを着用。リベロの選手は今節限定のピンクのユニフォームでプレーした。得点が決まると、応援団長のなおきさんが、定番の「わっしょい! わっしょい!」コールに加え、「エナジー! エナジー!」コールで会場を沸かす。27日は3-0で快勝。リベロの山本智大は「このユニフォームはかっこいいですし、着心地がよかったです。このユニフォームを着て、大浜体育館で連勝できたことはとてもうれしく思いました」と喜んだ。

 

 


 Tシャツの背中にプリントされた「Mizuno Enerzy」の文字。それは、ミズノ史上最高の高反発ソール素材を指す。その機能を搭載しているのが、4月中旬に発売予定の「WAVE LIGHTNING Z7」だ。ジャンプ時に最も負担のかかる母指球下のミッドソールに内蔵され、前モデルよりクッション性が約7%アップ。さらに、柔らかく反発性の高い「Mizuno Enerzy」インソールをバレーボールシューズで初採用したことで、ジャンプ力をサポートしている。

 

 その新作シューズをより多くの人たちに知ってもらおうと、今回企画されたのが「MIZUNO ENERZY DAY」だ。V1女子ではNECレッドロケッツとヴィクトリーナ姫路のホームゲームでも実施されたが、V1男子では初の試み。ミズノ(株)コンペティションスポーツ事業部マーケティング部の依田彩和氏はその狙いを明かす。

 


「『ミズノエナジー』は選手の皆さんが履いているシューズに搭載されている機能で、ほかの競技でも採用しているミズノの基幹素材。それをフックに、会場に来られた方を盛り上げたいというのがイベントの経緯でした。
 前回NECさんでイベントを行った際は、どちらかというと競技者よりも試合を見ている方の割合のほうが多くて。ミズノとしての取り組みや選手たちをサポートする姿勢は伝わったかと思いますが、我々としてはやはり競技者へのアプローチが必要でした。今回は、堺さんから部活生やママさんプレーヤーたちにイベントを告知していただいており、イベント初日(26日)の参加者アンケートを見ると、NECさんのときよりイベント来場者の競技者の割合が若干上がった印象です」

 

試し履きや撮影会で
“エナジー”をより身近に

 


  アリーナ入り口付近にはミズノの特設ブースが設置され、試合前後に多くの観客が足を運んだ。新作「WAVE LIGHTNING Z7」の試し履きには、競技者を中心に幅広い年代の方々が参加した。
 中学校からバレーボールを始め、この春に高校へ進学するアヤネさんは、ふだんは入門モデルのシューズを着用しているそう。だが、今回「WAVE LIGHTNING Z7」に足を入れると、「軽くて履きやすいです」と違いを実感。実際にジャンプをすると「跳びやすくて、いつもより跳べました」と“エナジー”の効果があったようだ。初めて観戦した2月27日のパナソニックパンサーズ戦で「めっちゃラリーが続いておもしろかった」と堺のファンに。この日は初めて家族で観戦に訪れ「鵜野(幸也)選手と山本選手が好きだけど、全員のプレーが楽しみです」と笑顔でアリーナに向かった。

 


 高校生から始め、コロナ禍になるまで続けていたヒロシさんは、友人のミタニさんとともに新作をチェックした。セッターとしてプレーし、「モーメンタム」シリーズを愛用中。だが、試し履きしてみると、「似たような感じかなと思っていましたが、より軽くて履きやすいです」と好感触のようだった。

 



 そして、その隣には「MIZUNO ENERZY月バレフォトブース」と題し、「MIZUNO ENERZY」のロゴの入った大きなパネルが登場。Vリーグも撮影している弊誌の石塚康隆カメラマンが撮った写真を、月刊バレーボールのオリジナル表紙としてデザインし、参加者たちにデータをプレゼントする企画だ。親子連れやファンどうしなど、幅広い層がノリノリで被写体になった。試合前にはなおきさんも訪れて「いつもは有料ですが、きょうは(撮影は)タダです!」と参加者たちを和ませ、「エナジーポーズ」で記念撮影に応じた。

 


 

 

 

 堺の「キッズバレーボールスクール」に参加するユウトくんは家族で撮影。選手とのふれあいイベントに足を運んだことをきっかけに、一家でブレイザーズのファンになった。「サーブもレシーブも、すべてがうまいのが好き」と、迫田郭志が憧れで、ホームゲームは土日のうち必ずどちらかは観戦に訪れる。母のマサミさんは「(撮影して)またやる気に火がついたかもしれません。夢は春高で、おじいちゃんたちに『あと9年生きてな』って言っているんです」と笑顔を見せた。将来、月刊バレーボールの表紙を飾る日が待ち遠しい。
 2日間のイベントには熱心なリピーターも。北九州から通うファン歴約13年の長田さんは、連日仲間たちと写真に収まった。堺のサブホームである北九州市で行われたママさんバレーの教室に参加した際に、指導してくれた大久保茂和(現・久光スプリングスコーチ)のファンに。その後、現役時代の千葉監督などを経て、「小池勇輝選手が5人目の推しなんです」と語る。「このイベントはいいと思いますよ! 記念になりました」と試合前の時間を満喫していた。


 これのイベントに加え、リベロ選手と同じミズノエナジー柄の限定ユニフォームが当たるアンケートも両日実施された。27日に当選したメグロさんは、スポーツ経営人材の育成を目指す公益財団法人「スポーツヒューマンキャピタル」のセミナーの一環で初のVリーグ観戦。堺の選手は松本慶彦以外知らなかったものの、「ふだんはサッカーしか見ませんが、Jリーグより距離が近い。DJの方が頑張って、アリーナの一体感を作っていると思いました」と収穫もあったもよう。堀江友裕のサイン入りユニフォームを手にし、「控えですが、サーブのときに声を出していた選手ですよね! 素晴らしいなと思ってずっと見ていました」と興奮気味で、堀江の虜になったようだった。

 

「WAVE LIGHTNING Z7」は初日の段階で多くの予約が入り、依田氏は「履いた方からいいフィードバックをいただけており、こういったグラスルーツ(草の根)の試履きをやっていて間違いはないと思います」と手応えを実感。
 赤く彩られたアリーナ内はもちろん、イベント会場にもエナジーがあふれる2日間だった。

 

取材/田中風太 撮影/石塚康隆

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