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春高2025

女子日本代表紅白リモートマッチレポート/オーシャンズブルー編

  • 女子日本代表
  • 2020.08.15

女子日本代表紅白リモートマッチレポートの第2弾。昨日のシャイニングレッド編に続き、これまでの日本代表ではあまり見 なかった、白と青を基調としたデザインの「オーシャンズブルー」の視点からゲームを振り返る。 試合はもちろん、なかなか実践を経験で きない状況の中、リモートマッチ限定のユニフォームを着てプレーをした選手達は何を思ったのか。ゲームと共に振り返る。

オーシャンズブルーチーム

メーカー側も驚きの展開。コンセプトに込められた願い

 コロナ禍の脅威は日常生活を変え、バ レーボール選手にとっても大きな影響を与えている。アスリートとしての活動場所が 制限され、ボールを触ることすらままならぬ生活が続いた。そうして部分的にではあるが再開した、かつての日常。選手たちは 感謝の気持ちを抱いて、次の一歩を踏み出した。その一人、石井優希はこう話す。

 

「コロナ禍で大変な状況ですが、私たちは練習できる環境をもらえています。この先も不安は残りますが、少しでも私たちの力で元気になる方々が増えることを願い、 また来年の大きな舞台に向けて、精度を高められるように日々頑張ります」

 プレーを通じて、見る人に勇気や感動、 そして元気を。そうした思いを再確認し、 選手たちはこの日に臨んでいた。 紅白戦で使用されたのは、2着のユニフォーム。シャイニングレッドは赤、オーシャンズブルーは青を用いたカラーリング であり、一目で違いがわかるデザインでもあった。

 

 手がけたのは、1989年から女子日 本代表に携わるミズノ。今回の特別ユニ フォームを作成するにあたり、デザインにはメッセージをこめた。たとえば、オーシャンズブルーの一着は鮮やかな青と白が 映えるさわやかなカラーリング。白の部分にはグレーのストライプがうっすらと入っ ており、これらは“水の流れ”をイメージし たもの。

 

 さて、ここでメーカーの担当者も驚いたというのが、チーム名とのマッチング。実のところ、ユニフォームのデザイン自体は 先にできあがっており、チーム名は別進行で公募されていた。決まったのは『オー シャンズブルー』。結果として、デザインのコンセプトにぴったりな名称となったのであった。ちなみに、“元気を与えたい”を コンセプトにしていた赤のユニフォーム も、チーム名は『シャイニングレッド』。 シャイニング=輝き、とは元気なネーミングだ。

 

 そうしたコンセプトを元に仕立てられた デザインは、いつものノースリーブとは異なり少し袖がある『キャップスリーブ』モデルの形状もあって、新鮮そのもの。オーシャンズブルーの場合は選手たちが着用する青のシューズとの相性も抜群で、全体的にまとまりのある印象となった。その一方で、“日本代表といえば赤”という観点から 胸に入った赤のラインは、これが代表のユ ニフォームであることの証しでもあった。

 

 紅白戦当日、選手たちが実際にこのユニフォームを手にしたときに抱いたのは“特別感”だった。オーシャンズブルーの一員として出場した石井は「一日限定のユニフォームで試合をするのは人生初。デザインも今までの代表ユニフォームにない斬新さがありました」と振り返った。また、当日はTシャツユニフォームの着用、と聞い ていたという山田二千華はその仕上がりに 驚きの声。

 

 「思っていた以上にしっかりとしたユニフォームで、びっくりしました。デザインも両チームで違っていましたので、区別も明確。1回だけのユニフォームを着てプレーする試合は、とても特別なものでした」

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