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春高2025

女子日本代表紅白リモートマッチレポート/シャイニングレッド編

  • 女子日本代表
  • 2020.08.14

 8月2日(日)、女子日本代表は紅白リモートマッチを実施した。新型コロナウイルス感染拡大を受け、代表シーズンで予定されていた国際大会は集大成となるはずだった大舞台も含みすべて中止に。女子日本代表は7月上旬から段階的に選手を招集し、中断していた合宿を再開してこの日に臨んだ。 こちらは、紅白リモートマッチで赤色のユニフォームをまとったチーム『シャイニングレッド』の視点からゲームを振り返る。

シャイニングレッドチーム

元気を与えたい!!伝統のカラーリングに新鮮味を加えて

 シーズン唯一のお披露目となったこの日、注目を集めたのはチームの現状に加えて、一人の選手の復活だった。

 

 その選手は、長岡望悠。日本屈指のサウスポーエースとして名を馳せる彼女は2018年世界選手権でチームの主軸を担ったものの、その後は度重なるケガでコートから離れていた。今年度も当初の登録メンバーに 名前はなかったが、今夏の合宿から追加招集されてチームに合流。紅白リモートマッチには、シャイニングレッドの背番号0として出場を果たした。

 

 「私自身、2年ぶりの代表のユニフォームでした。今の社会状況の中、いろいろな方々の支えがあって、今回の紅白戦というかたちでプレーできたことが、とてもありがたかったです」

ケガを乗り越え、2年ぶりの日本代表復帰となった長岡

 長岡が試合に“復帰”をしたのは、第1セットの序盤。林琴奈に代わってコートに立つと、ライト側からのアタックで得点、直後にはスピードに乗ったドライブサーブを打ち込み、久しぶりの勇姿を披露。限られた出場機会ではあったものの、試合後には「今のベストを出し切れました」と充実の表情を浮かべ、復活をアピールした。

 

 長岡のピンポイントでの存在感も勢いに加わったか、試合はシャイニングレッドの優勢で進んだ。第1セットは荒木絵里香のクイックで先制すると、古賀紗理那、鍋谷友理枝の両アウトサイドヒッターが得点を重ねる。また、代表初選出の林がていねいなサーブレシーブからエリアを問わず攻撃に参加。セッター関菜々巳の多彩なトスワークも冴えて、25-22でセットを先取した。

 

 続く第2セットは序盤で荒木のブロックポイントや関のツーアタック、また吉野優理のテクニックを生かした攻撃が決まるなど、5連続得点をあげたシャイニングレッド。対するオーシャンズブルーの追撃を許さず、要所で古賀がきっちりと得点し、25-21でこのセットを獲得。2セットを連取し、勝利を収めた。 その後、ボーナスセットとして行われた 第3セットではオーシャンズブルーに12-25と引き離されたものの、吉野が積極果敢に攻め込む姿が印象的だった。

 

 紅白戦、それも無観客での試合ではあったが、コートに立ったときの胸中はみんなが同じだった。 「ユニフォームが一日限定ということで、 特別な気持ちでプレーができましたし、身が引き締まる思いでした」と長岡が言えば、古賀も「今シーズンは試合が中止になり、ユニフォームを着る機会は今回かぎり。身が引き締まりました」。 ふだんの練習で行われるゲーム形式とは異なり、特別ユニフォームを着用しての実戦。そのことが、選手たちの気持ちを高めたのだろう。シャイニングレッドのユニフォームについて、古賀はこのように語った。

今シーズンユニフォームを着る機会は今回かぎり。「身が引き締まりました」と古賀
  「リモートマッチ限定のユニフォームということで、いつもとデザインも違って、新鮮でした。個人的に、(対戦相手の)オーシャンズブルーは“他国のユニフォームっぽい”と感じましたし、私が着た赤色のユ ニフォームは“母校っぽい!!”という印象でした」
 
 国際大会が中止となり、諸外国のチーム との実戦の機会がなくなった今だからこそ、イメージすることが大事。この日の紅白戦では幸い、海外戦さながらの雰囲気を感じとることができたようだ。また、古賀の出身校である熊本信愛女学院高もメインカラーは赤。指し色に白を用いる点も、この日のユニフォームと重なり、古賀のプレーを後押しした。

 

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