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春高2025

セリエA[第20節]パドヴァ大金星まで一歩及ばず

  • 海外
  • 2020.02.14

 ボンジョールノ! 世界最高峰リーグの模様をゲームラウンドごとにお届けする『WEEKLY SERIE A』!! 今シーズンもイタリアでプレーする石川祐希(日本)が所属するパドヴァ。2019年内にはトレンティーノやモデナらトップ4から勝利しました。そうして今節ではトレンティーノと2度目の対戦!! 結果は…!?(Photo:Legavolley.it)

※ポジション表記/OH …アウトサイドヒッター、OP…オポジット、MB…ミドルブロッカー、S…セッター、L…リベロ

■激闘ふたたび。パドヴァはトレンティーノに一歩及ばずも、力を示す

[MATCH OF THE ROUND]

トレンティーノ 3(19-25,25-20,25-18,28-30,20-18) パドヴァ

 石川祐希が今シーズンからプレーするパドヴァ。今節を前に6位とプレーオフ進出圏内につけており、石川自身も「プレーオフ進出」を目標に掲げている。今季は大型連勝こそないものの、前半戦では第7節でトレンティーノをフルセットの末に破ると、年内最後のゲームとなった第14節(後半第1節)ではモデナを3−1で下すなど、上位チームと戦えるだけの力を示している。そうして迎えた今節はホームでトレンティーノと対戦した。

 およそ3,500人の観客を前にパドヴァは第1セットを先取。だが、第2セットでローテーションをぐるりと回したのが裏目に出たか、中盤以降で引き離されてセットを奪われる。第3セットはOHルイジ・ランダッツォ(イタリア)をOHライリー・バーンズ(カナダ)に代えたが、それでも形勢は変わらず王手をかけられた。

パドヴァの石川(写真中央)が果敢にアタック

 だが、ここからパドヴァは底力を発揮する。第4セットはバーンズからランダッツォに戻すと、粘り強くゲームを展開してジュースの末にセットカウントをタイに戻した。勝負の最終セット、パドヴァはリードした状態で試合を進めたが、トレンティーノはセット開始時からOHアーロン・ラッセル(アメリカ)に代えてOHクレメン・チェブリ(スロベニア)を投入。トレンティーノの攻撃を前にパドヴァは一進一退の攻防を繰り広げたが、最後は一歩及ばず。前半戦に続く金星とはならなかった。

 惜しくも敗れたパドヴァは、OPフェルナンド・エルナンデス(キューバ)が両チーム通じて最多31得点。石川が19得点と続き、MBアルベルト・ポロ(イタリア)が4本のブロックポイントをあげるなど健闘した。一方のトレンティーノはラッセルとOPルカ・ベットーリ(イタリア)がともに17得点、MBスレチコ・リシナチ(セルビア)が16得点をあげ、後半戦負けなしの6連勝とした。

前半戦は4つの黒星を喫したトレンティーノだが後半戦は快調だ

************

モデナ 3(27-25,25-14,25-19)0 ミラノ

 第15節でルーベに勝利したミラノだが、第17節のペルージャ、第19節のトレンティーノを相手に連敗中(第18節は休息週)。トップ4との3連戦の最後となる今節は、モデナのMBマックスウェル・ホルト(アメリカ)に5本のブロックポイントをマークされるなど、堅守を打ち破ることができず。ミラノ、3連敗。

モデナの試合後の一枚。体を張って笑いを取っているのはMBダニエレ・マッツォーネ(イタリア/最前列)

チステルナ(前ラティーナ) 3(25-15,25-23,24-26,25-18)1 ソラ

 チーム名を変更してから勝ち星は1つのみと苦しい戦いが続くチステルナだが、この日はOPジャン・パトリ(フランス)がチーム最多23得点、MBアーサー・シュワーツ(カナダ)が最多4本のサービスエースをマークし、後半戦初勝利。連敗を5で止めた。

チステルナはベテランMBアンドレア・ロッシ(写真中央)がいぶし銀の活躍

ルーベ 3(25-21,25-23,25-19)0 ラヴェンナ

 この日のルーベは選手層の厚さを生かし、第1セットはシモーネ・アンザーニ(イタリア)、第2セットはマテウシュ・ビエニエク(ポーランド)、第3セットはエンリコ・ディアマンティーニ(イタリア)と各セットごとにミドルブロッカーを交代。勢いに乗ると怖いラヴェンナを一蹴してみせた。

ルーベのMBロベルランディ・シモン(キューバ/コート奥中央)はフル出場

ヴェローナ 3(22-25,25-21,28-26,31-29)1 ヴァレンティア

 両チームのOPが打ち合いを演じたこの試合。ヴェローナはステファン・ボワイエ(フランス)がチーム最多25得点をあげて、連敗を4でストップ。対するヴァレンティアのアバウバカル・ドラメ(ブラジル)は29得点だった。

ヴェローナの若きOHアスパルフ・アスパルホフ(ブルガリア/コート奥)は19得点

ペルージャ 3(23-25,25-18,25-22,25-14)1 ピアチェンツァ

 首位のペルージャはこの試合、“天才”Sルチアノ・デセッコ(アルゼンチン)のトスワークが冴えた。第1セットこそ落としたものの、アタッカーに満遍なくトスを散らす。MBロベルト・ルッソ(イタリア)も最多4本のブロックポイントをあげるなど、最後は攻守で圧倒し14連勝!!

ペルージャのOHフィリポ・ランザ(イタリア/写真中央)も随所で得点

セリエA男子 レギュラーシーズン順位(round20終了時)》※モンツァは休息週

1 ペルージャ 17勝2敗(勝ち点48)-

2 ルーベ 16勝2敗(勝ち点48)-

3 モデナ 15勝4敗(勝ち点46)-

4 トレンティーノ 14勝4敗(勝ち点41)-

5 ミラノ 11勝7敗(勝ち点33)-

6 パドヴァ 8勝9敗(勝ち点25)-

7 ラヴェンナ 8勝11敗(勝ち点24)-

8 ヴェローナ 7勝11敗(勝ち点21)▲

9 モンツァ 6勝12敗(勝ち点21)▲

10 ピアチェンツァ 7勝12(勝ち点18)▼

11 チステルナ(前ラティーナ) 4勝14敗(勝ち点12)▲

12 ヴァレンティア 4勝13敗(勝ち点12)▼

13 ソラ 1勝17敗(勝ち点5)-

※勝敗(勝ち点)。記号は前節からの順位推移

 

(責任編集:GUCII<坂口功将>)

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