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春高2025

柳田将洋スペシャルインタビュー

  • 男子日本代表
  • 2018.07.05
――全日本のキャプテンという重責を担って 実は、学生時代も何回か経験していますが、これまで自分が“キャプテンらしいキャプテン”をやったことがない、と言いますか、あまり自分が一つにまとめていこう、というタイプではありませんでした。それよりは、いろいろな人に意見を求めて話して、“どうしていこう”とベクトルを一つの方向にまとめることに注力してきました。 僕の考えているキャプテン像は、いろいろな選手をまとめるということだと思っています。それは去年や一昨年、引っ張っていた方も同じで、プレーで引っ張ってそこにみんなが集まっていました。僕もそういう理想を持ってバレーをやっているので、チームが向かっていく中心でいられればと思います。 例えばこれまでの全日本でしたら、オミ(深津英臣)さんや清水(邦広)さんのようにプレーで、背中で引っ張っていくことはしたいと思います。プレーで引っ張って、かつ、一つの方向を向けるように、選手間でコミュニケーションを取れるようにしていきたい。 それは多分、レベルこそ違いますが、代表であっても、大学であっても、大きく変わらないのかな、と。同じ“組織”として、まとめることが重要なことだと思っています。   ――以前、中垣内監督にキャプテンを指名されたことが「いいタイミング」とおっしゃっていました ドイツ(ブンデスリーガ/バイソンズ・ビュール)でプレーしていた2017/18シーズン、リーグの終盤に差し掛かっていて、僕のモチベーションとしてもいい形で終えたかった。そこで中垣内監督からそのような声をかけてもらい、すごくいいタイミングで話をもらえたなという主観的な感覚でした。   ――キャプテンを務めたビュールでは、“引っ張る”が強く見えたように思います 確かに、ビュールでそちらのほうが強かったかもしれません。チームが若すぎて、いろいろなことが交錯していたし、経験値がないというのがすごくわかったので。外国人の選手の中で、日本のようには言葉が通じない中で、アクションをするというか、その部分はかなり大げさにやっていたので、外から見ていたら、引っ張っていると感じるのかもしれません。   ――日本に帰ってきて、100%言葉が通じるようになるから楽しみだとおっしゃっていました それは忘れたくないな、と思っています。言葉が通じ始めてしまうと、通じている環境に慣れてしまう。今も時々にハッとしますね。そういうことを経験しているから、もっとそこに対する重要性というのをわかっていないといけない。合宿に入って、言葉が通じるのでいろいろな意見がわかるので、それもいろいろ吸収していかなければならないし、それをないがしろ、じゃないですが、そうしてしまうと、自分の意見だけを通すというのも、自分が思い描いているものとは違うので。そこを何かうまく一つにまとめていくというのは、コミュニケーションなしには考えられないので、難しい。しゃべらなくなるのは簡単だけれど、だからこそ、さっき言ったことを忘れちゃいけないな、と思いながらやっています。  
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